




























歌手
園まりさん

「投げない、捨てない、あきらめない」
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昭和大学医学部乳腺外科教授 昭和大学病院ブレストセンター長
中村清吾先生

【乳がん】
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監修/姫野友美(ひめのともみクリニック院長)
2.心と体の健康を壊す「鉄分不足」

鉄分の働き1:
全身の機能に関わり、健康体をつくる
20~30代を中心に多くの女性が悩まされている、さまざまなプチ不調。朝起きるのがつらい、やる気が起きない、だるいといった症状は、仕事や家庭でのストレスを抱えた女性の現代病ともいえます。
最近になって、これらの不調の原因のひとつに鉄分不足が関係していることがわかり、大変注目されています。それは「分子整合栄養医学*」に基づいた治療法の分野で、鉄分が関係する心身の働きに着眼することでわかってきました。
もともと鉄分は、血液の中だけでなく、全身の機能に関わる重要なミネラルで、いろいろなところで重要な働きを担っています(別表参照)。
*分子整合栄養医学・・・体内の栄養素の過不足を血液データから読み解き、本来あるべき正常な働きができるように、足りない栄養素を理想的な値へと補う考え方。栄養バランスを保つことで病気の進行を防ぎ、改善、予防を図る。分子整合栄養医学に基づいた治療法は栄養療法と呼ばれる。
鉄分の 主な働き
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●赤血球*1中のヘモグロビン*2の原料となり、酸素を運ぶ
●骨、皮膚、粘膜の生成、代謝に関わる
●コラーゲン合成を働きかける
●血管を健康にして、血流を促す
●白血球*3の働きに関わり、免疫力を高める
●神経伝達物質*4の合成の必須成分で、知能や情動、意欲をコントロールする
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*1 ヘモグロビン・・・赤血球の中にある色素タンパク質で、酸素を運ぶ役割をする。
*2 赤血球・・・血液中に含まれる成分のひとつで、中央がへこんだ円板の形をしている。
*3 白血球・・・血液中に含まれる成分のひとつで、細菌や異物などから体を守る。
*4 神経伝達物質・・・脳細胞と脳細胞の間で信号のやりとりを行うために働く物質で、感情や意欲など精神活動に関わる。
まず鉄分の重要な働きといえば、体のすみずみまで酸素を運ぶこと。赤血球の中にあるヘモグロビンの原料となり、酸素と結びついてひとつひとつの細胞に酸素を届けて、きちんと働けるようにサポートしています。鉄分が不足すると酸素が十分に供給されないため、細胞レベルで元気がなくなってしまい、不調が出やすいというわけです。
鉄分はまた、免疫力に関わる白血球の働きに関係しています。鉄分が不足すると免疫力も落ちるため風邪もひきやすくなります。しょっちゅう風邪をひく人や風邪をひくと長引く人は、鉄分不足の疑いがあります。
皮膚や粘膜も、鉄分が不足すると健康な状態を保つことができません。湿しんができやすい、鼻水がとまらない、便秘や下痢をしやすいといった不調は、鉄分不足によって皮膚や粘膜が弱くなっている証拠といえます。
骨も同様で、鉄分は必須栄養素。骨の健康にはカルシウムと思いがちですが、カルシウムに加えて鉄分とタンパク質がそろうことで丈夫な骨が作られます。体の基礎は「骨」でなく「鉄骨」といえるのです。
また、鉄分はコラーゲンの生合成にも作用するので、不足すると肌や爪、髪の毛が弱くなったりと、美容への影響も大きいといえます。
血管の健康にも関わっており、鉄分不足では血管がもろくなって血行不良が起きやすくなります。肌がくすんでくまができやすい、肩がこる、腰が痛い、あざができやすい、などの症状が起きるのは鉄分不足が一因です。

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