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子宮頸がん 30代に増えている病気
【5.子宮頸がんの治療の実際】

監修/青木大輔(慶應義塾大学医学部産婦人科教授)
| 「標準的な子宮頸がんの治療法」へ |

標準的な子宮頸がんの治療法

3.放射線療法(ほうしゃせんりょうほう)~子宮頸がんの根治を目的とする

放射線療法には、手術を行わず単独で放射線治療を行う場合と、手術をした後に放射線治療を行う場合があります。日本では、腫瘍径が比較的小さい場合は手術が優先されています。Ⅲ期以降では、放射線療法が優先的に行われます。

放射線療法は、がん細胞に放射線をあてて、がん細胞を死滅させる治療法です。子宮頸がんの場合、I期からII期においては、手術療法と同程度の成果を上げることができます。ただ、ふたつのうち、どちらが適しているかはその患者さんの状況によって異なります。欧米では、手術が可能な場合でも一般的に放射線治療が行われていますが、日本では、I期からII期では、手術療法が優先されることが多いようです。III期以降では、手術療法より放射線治療を行う場合が多く、その方がよいと考えられています。
放射線治療には、放射線を体の外からあてる外部照射と、子宮と腟に放射線を放出する器具を入れて照射する腔内照射というやり方があります。一般的に、Ia期で放射線治療を行う場合は、リンパ節への転移の可能性が少ないため、腟内照射を行います。Ib期からⅣa期では、外部照射と腟内照射との併用が基本的治療法です。
また、手術を行った後に、がんの広がり具合やリンパへの転移がある場合などは、再発を防ぐために、放射線治療を行う場合もあります。
卵巣は、放射線の感受性が高いので、放射線治療後は卵巣機能はなくなります。

●放射線療法の副作用

副作用には、放射線が照射された部分に起こる皮膚炎や粘膜炎のほか、だるさ、吐き気・嘔吐、食欲低下などがあります。直腸炎や膀胱炎などが起こる場合もあります。治療が終わって数か月~数年たってから出る場合もあります。ただ副作用の程度は、それぞれ異なります。

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