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子宮頸がん 30代に増えている病気
監修/青木大輔(慶應義塾大学医学部産婦人科教授)
| 子宮頸がん トップインデックスへ |
【はじめに】

子宮がんには、「子宮頸がん」と「子宮体がん」があり
がんができる場所や原因などが異なるなど
まったく別の病気といえます

女性にとって大切な臓器のひとつである子宮。子宮の病気にもいろいろありますが、やはり心配なのが子宮がんです。子宮がんというと、ひとつのがんの病気と思いがちですが、「子宮頸がん」と「子宮体がん」という2種類のがんがあります。
子宮頸がんは、ウイルス感染によって子宮の入り口にがんが発生します。一方、子宮体がんの発症には主に女性ホルモンのエストロゲンが関係し、がんができる場所は子宮の内部です。この二つのがんは、がんの原因やがんができる場所の違いだけでなく、初期症状やがんが発症しやすい年齢、さらに検査方法、治療方法も異なります。そのため、それぞれ別の病気と理解したほうがよいでしょう。
自治体などの検診で「子宮がん検診」と表現されるのは、正しくは「子宮頸がんの検診」のこと。誤解しないように注意してください。
いずれのがんも女性にとっては見過ごすことのできない病気です。正しい知識や予防方法を知ることと、定期的な検診を受けることが大切です。

●子宮頸がんと子宮体がんの主な違い

子宮頸がん 子宮体がん
がんができる場所 子宮の入り口
子宮の内部
初期症状 無症状
不正性器出血
原因 HPV感染
女性ホルモンのエストロゲンや肥満などが関係
発症する年齢 30代から40代まで増加してその後横ばい、70代からまた増加
がんの中でも若い世代に多い
40代後半から増加し、50代~60代にピークとなる
罹患リスク* 88人に1人
111人に1人
死亡リスク* 350人に1人
519人に1人

* 「がんの統計'09」(がん研究振興財団発行)より

●子宮の構造





子宮は、西洋梨を逆さにしたような形をしていて、入り口の部分を頸部と呼び、奥のほうを体部と呼びます。子宮頸部と体部では、粘膜の構造や働きが異なり、それぞれの場所にできるがんの発生原因なども異なります。
子宮頸部にがんができるのが子宮頸がん、子宮体部の内側の粘膜にがんができるのが子宮体がんです。


●子宮頸がん・体がんの年齢別罹患率



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はじめに
1.子宮頸がんはどんな病気か
  ●ウイルス感染によって子宮の入り口にできる
  ●毎日76人がかかり、7人が亡くなっている
  ●子宮頸がんは30・40代の若い世代に多い
  ●初期では自覚症状はほとんどなし
  ●子宮頸がんは大きく分けて2つの種類がある
  ●子宮頸がんの原因となるウイルス感染を防ぐワクチン
  ●早期に発見して治療を受ければ、妊娠・出産も可能
2.子宮頸がんの原因は何か
  ●性交渉によるウイルス感染からまず前がん病変が発生
  ●ヒトパピローマウイルス=HPVは誰もが感染しやすい
  ●感染しても全員がんになるわけではない
3.定期的な検診が最大の予防策
  ●自治体の「子宮がん検診」は子宮頸がんの検査
  ●無料検診のクーポン券を上手に活用
  ●子宮がん検診の結果は「異常なし」あるいは「要精密検査」
  ●細胞診の結果は陰性もしくは推定される病変で提示
  ●検診結果が「精密検査が必要」ならすぐに婦人科へ
4.始まっているHPVワクチンの接種
  ●海外では100カ国以上で予防ワクチンを実施
  ●日本でもHPVワクチンの接種が可能に
  ●ワクチン接種は約半年の間に3回
  ●ワクチンに関するウワサに惑わされないで
5.子宮頸がんの治療の実際
  ●がんの進行具合によって進行期(ステージ)が分類される
  ●標準的な子宮頸がんの治療法
  ●がん進行度と治療方針
  ●子宮頸がんの治療費

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