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子宮頸がん 30代に増えている病気
【4.始まっているHPVワクチンの接種】

監修/青木大輔(慶應義塾大学医学部産婦人科教授)
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ワクチンに関するウワサに惑わされないで

HPVの予防ワクチンについての正しい情報は、まだそんなに多くは発信されていないのが実情です。そのため、間違った情報やウワサが飛び交っているようです。
たとえば、予防ワクチンを接種すると、逆に感染してしまうというウワサ。ヒトパピローマウイルスワクチンは、本物のウイルスに似た偽ウイルスを遺伝子工学的にハイテク技術でつくった新しいワクチン。このワクチンに含まれる偽ウイルスには本当の中身(遺伝子)がなく、殻だけのものなので、接種しても感染することはありません。
また、すでに性体験のある人を含め、ワクチンは誰にでも同じように効果があるというウワサ。これも間違った情報で、性交未体験の少女に優先的に打つのがよいとされるのは、感染のないうちに接種するのが、効果の高さからみてべストであるという考えからです。すでに性体験のある人で、もしすでに16型、18型HPVに感染していれば、効果は期待できないことは知っておくべきです。
現段階では、ウイルス感染の有無を100%はっきりさせる検査は行われていません。ですから、大人の女性にとって一番頼りになるのは定期的な検診です。「ワクチンは誰にでも効く、これさえ打てばがんにならない」といったウワサに惑わされず、定期的に子宮頸がん検診を受けることが重要で、これが大人の女性のたしなみでしょう。
ワクチンだけでなく子宮頸がんについても、誤解やウワサに惑わされず、正しい知識を身につけるようにしてください。

[コラム]
子宮頸がんを引き起こすウイルスの発見者は2008年ノーベル生理学・医学賞の受賞者です
子宮頸がんを引き起こすヒトパピローマウイルスが発見されたのは、1983年のこと。発見者は、長年人にがんを起こすウイルスを研究してきたドイツがん研究センターのハロルド・ツア・ハウゼン名誉教授です。
このハウゼン名誉教授の功績に対し、2008年ノーベル生理学・医学賞が授与されました。この年のノーベル賞は日本人物理学者3人が物理学賞を受賞したため、医学・生理学賞受賞については日本ではあまり話題に上りませんでしたが、女性にとっては非常に身近な研究成果への表彰といえます。

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はじめに
1.子宮頸がんはどんな病気か
2.子宮頸がんの原因は何か
3.定期的な検診が最大の予防策
4.始まっているHPVワクチンの接種
  ●海外では100カ国以上で予防ワクチンを実施
  ●日本でもHPVワクチンの接種が可能に
  ●ワクチン接種は約半年の間に3回
  ●ワクチンに関するウワサに惑わされないで
5.子宮頸がんの治療の実際


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